シャガの観察日記

観察って言うと嫌な感じよね。

10年後の自分が見えない時

「あなたは10年後どうなっていたいですか?」

仕事をしていると時々聞かれる、会社によっては結構聞かれるこの質問。

 

役職に就きたい?

会社を立ち上げたい?

新規事業を行いたい?

 

本当に?って思ってしまう。

10年後こうなりたい姿がある人ってそんなにいなくて。

でもなんか言わないとと思って無理に絞り出したものなんてやっぱり目指さなくて。

だったらなくていいんじゃない?

 

自分に嘘をつくということは何も生まない。

聞き上手

「ずっとただただ人の話を聞いていたい。」

これが1年間営業という仕事をしてみて思ったことである。

 

人に何かを薦めるのは苦手だ。

人を変えるのは苦手だ。

というか、その必要性を全く感じられない。

どこかの詩人が言っていた、

「みんな違って、みんないい。」

たとえ弊社の商品を使ってもらえたら仕事の効率が2倍になります、だとしても。

その効率の悪い時間のなかに外側からはわからない価値を見出しているのなら、

その考えを変えさせる必要などないのではないか。

だから営業はたぶん、私にはできない。

 

人の話を聞くのが好きだ。

人の話を聞くと言っても、内容はなんでもいい。

その人が想いを持って話している内容であれば。

その人が私に話したいと思ってくれているのであれば。

だから最近はずっと、人の話を聞いていたいと思っている。

話をしているその表情、その声から、相手がどんな人間かわかる。

彼の、彼女の、思考回路がわかる。

どんな両親に育てられ、どんな恋愛をしてきたのかがわかる。

もしかしたら、実際には違うのかもしれないけれど

私にはわかる、…と思っている。

 

人の話をずっと聞いていたい。